エキシマレーザー
エキシマレーザー装置は、エキシマレーザーという紫外線を角膜(黒目)に当てて、病変部を取り除くための装置です。光のメスと考えれば分かりやすいでしょう。しかし、一般に手術で使用されているメスを使って行う手術よりもより精密な手術が行えるため、従来の方法よりも良好な結果が期待できます。
エキシマレーザー
治療効果
角膜表面の病変部を取り除くことにより、視力の向上が期待できます。手術時間が約5分程度ですので、他の治療法と比べて精神的にも肉体的にも楽な手術です。多くの方は、これにより視力の向上が得られています。ただし、エキシマレーザーで治療する角膜病変部以外に目の病気のある方(例えば、白内障や眼底の病気など)は視力が改善しない場合があります。
帯状角膜変性 上:術前、下:術後
エキシマレーザーによる治療の問題点
大変良好な治療結果が得られています。しかし、新しい治療法ですから、長期の成績は不明な部分があります。今の時点で報告されている問題点は主に次の通りです。
遠視化・乱視化
もともと遠視の人や老眼の方は、近くが見えにくくなることがあります。また、希ですが乱視の度数が大きくなり、見えにくくなることがあります。
疼痛
術後、角膜上皮(黒目の皮)を剥いでいますので痛みが出ることがあります。
眼圧上昇
治療後に使用する点眼薬の影響で、目の圧力が高くなることがあります。
羞明感
治療後にまぶしさを感じることがあります。
膜上皮下混濁
レーザーの影響で、角膜にわずかな濁りが出る場合があります。
感染
術後、化膿する事があります。術後点眼をきちんとしてください?
以上、報告されている合併症を挙げましたが、実際には頻度は非常に低いです。確実に生じるのは遠視化と術後疼痛ぐらいなものです。
その他の治療法
エキシマレーザーに代わる主な治療法としては次のような方法があります。
角膜表層剥離術
メスを使って角膜の病変部を人為的に取り除く方法です。
角膜移植
あなたの角膜を取り除き、代わりにドナー(提供者)の角膜を縫いつける方法です。拒絶反応や乱視が生じてしまう問題点があります。
その他の治療法◇治療方法
治療を受けるに当たって
治療前に、あなたの目や身体の状態を正確に知り、この治療に適しているかどうか検査を行います。治療を受けるに当たり、注意事項を良く聞いて、疑問な点は遠慮なく質問して下さい。
治療中
治療中は決して目を動かさないこと、また、光が見えますからその光をジッと見ていて下さい。途中だんだんと光が見えにくくなりますが急に目を動かさないようにして下さい。この手術は患者さんの協力が非常に重要です。手術時間は5分程度ですのでその間だけ頑張って下さい。
治療後
治療後は、指示されたように通院して下さい。また、点眼薬が処方されますので必ず点眼もしくは内服して下さい。万一、指定された日に来院できない場合は当院に連絡されて診察日を変更して下さい。また、病気や事故などで長期間診察できない場合はできるだけ早く当院にお知らせ下さい。治療後、目に何らかの異常(例えば、痛みがひどくなってきたなど)を感じたらすぐに医師にご連絡下さい。
