角膜前面放射状切開術

角膜前面放射状切開術は、ロシアのFyodorovによって1968年に開発されてから約25年、手術効果も器具の開発とともに向上してきました。この術式は、角膜の中心部(光学領域)を残して、角膜周辺部のみを切開する方法です。切開本数は矯正量によって変わりますが4〜8本切開するのが通常である。また、この際の切開の深さも術者により異なります。手術効果は術者の技量にも左右されますが、矯正限界があり6D程度、いわゆる中等度近視までです。また、角膜が脆弱になり屈折にも日内変動がるなど、幾つかの問題点を抱えておりエキシマレーザーが登場した今やすたれつつあります。

PRK(ピーアールケイ)

PRK(ピーアールケイ)は、エキシマレーザーを用いた近視矯正術の最初の術式ですが、中等度近視までの矯正精度は非常によく、現時点でも手術方法を選択する際考慮に入れるべき手術です。手術方法ですが、点眼麻酔後、角膜上皮を直径7mm程度除去します。その後、患者さんには固視灯を見てもらい角膜中心部にむかって矯正量分だけのレーザーを照射します。通常の照射径は5〜6mm程度です。照射終了後、コンタクトレンズをのせ手術を終了させます。このときの所要時間は、だいたい10〜15分程度です。中等度近視までの精度は非常によいのですが、高度近視に対しては屈折の戻りなどがありやや精度が落ちてしまいます。また、大きな欠点としては術後疼痛が挙げられます。

LASEK(ラセック)

LASEK(ラセック)は、PRKとLASIKのそれぞれの長所を取り込んだ手術といえます。PRKほと術後痛みはなく、LASIKと比較して角膜の厚みを温存できる点が利点です。方法は、アルコールで角膜上皮を固定し、上皮シートをめくってレーザーを照射します。その後、上皮シートを元の位置に戻し治療用コンタクトレンズを装用させて終了です。欠点は、術後痛みがあるのと両眼同時手術が困難な点です。しかし、LASIKの適応外の患者さんにもLASEKならば可能なことがあり、LASEKの登場で手術適応が広がったといえます。

LASIK適応外でLASEKが可能な例

  1. 高度近視
  2. 角膜の厚みが薄い人
  3. 格闘技をする人
  4. 極度のこわがり など

LASIK(レーシック)

LASIK(レーシック)は、現時点ではもっとも有望視され画期的な手術方法であります。手術方法ですが、点眼麻酔後、マイクロケラトームという電動カンナのような器械で角膜にフラップ(ふたのようなもの)を作成します。そして露出した角膜に対しエキシマレーザーを照射し、角膜フラップをもとに戻して手術を終了させます。このときの所要時間は約10分〜15分程度です。この手術の優れたところは、高度近視まで対応でき、視力回復が手術直後より確認できることです。また、角膜フラップを作成しているため術手術後痛みがほとんどない点も利点となります。興味のある方は、手術の写真を見てください。

通常コンタクトレンズは眼の上に乗せますが、この方法は目の中にコンタクトレンズを挿入する方法です。超高度近視の方に有効です。問題点としては、水晶体に接触した場合に白内障になることがあります。

この手術は、角膜実質内にトンネルを作ってそこにリングを埋め込む方法です。中等度近視まで有効とされており、利点としては、リングが取り出すことができ、近視を調整することが可能とされております。

現在、様々な方法が試みられております。強膜に切開を入れる方法・レーザーを用いる方法、リングを固定する方法などです。近い将来老眼の治療として国内でも取り入れられて、老眼が治る時代が到来する可能性があります。